文字のジャンプ率を考えて内容に合ったポスターを制作する

ポスターの文字には様々な役割がありますが、文字の扱い方一つでポスターの印象は大きく変わってきます。「たかが文字、されど文字」といったところでしょうか。

文字を扱う場合、様々なポイントがありますが、ポスターを描くにあたって文字の大きさというのが一つのポイントになることもあります。具体的に言うと、大きな文字と小さな文字との差が大きいか小さいかでインパクトが異なってくるのです。またポスターの内容によっては、その差が大きい方がよい場合もあれば小さい方がよい場合もあります。この差のことを「ジャンプ率」といいます。

一般に文字のジャンプ率が高い、つまり大きな文字と小さな文字の差が大きいと、元気や活気を表すことが多いです。これを活用した手法は、スポーツ新聞、キャンペーン広告、若者向け雑誌などに多くみられます。たとえば、お店がリニューアルオープンした場合のちらしや海外旅行のキャンペーンのちらしなどがそうです。

逆に文字のジャンプ率が低い、つまり大きな文字と小さな文字の差があまりない場合は、上品さや落ち着きを表すことが多いです。これを利用した技法は、じっくり読ませたいエッセイ、大人向けの情報誌などによく見られます。特に高齢者向けの雑誌などはあまりジャンプ率を高くしてけばけばしい構図にするのは好まれません。

このように、扱う情報の内容だけでなく、読んでくれる対象によっても文字のジャンプ率というのは工夫していかなければならないのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ご注文サイト  

関連記事

ご注文サイト

おすすめ記事

  1. 本日はポスターを発注する際に,商品の発送が早いネット業者に依頼することの大切さについてのお話です。 …
  2. 通常は1枚のポスターで表現するものは1つであることが望ましいといえます。なぜなら、複数のものを表示す…
  3. 紙は古紙とバージンパルプを原材料として製造されています。その割合は古紙が6割バージンパルプが4割で、…
  4. 商品の販売促進のツールとしては、最近はインターネットサイトの広告やテレビCMなどが優先されます。が、…
  5. Illustratorでイラスト作成や画像編集、トレースをするのに必要不可欠なツール、ベジェ曲線。ベ…

話題をチェック!

  1. 2015/6/6

    社会的需要の広がりを捕らえて進歩を続ける印刷会社

    印刷会社は必ず需要が発生します。「印刷」と考えると新聞やチラシなどの紙に印刷をすることを思い浮かべる…
  2. 2015/7/1

    ポスター制作に欠かせない上手な余白の用い方

    ポスターを作成する上でポイントとなることの一つに「余白」の利用があります。限られた紙面いっぱいにあれ…
  3. 2015/7/30

    自宅のプリンターで大きなポスターを分割印刷する方法

    ポスターというのは人々の目に強く印象付けられる有効なツールです。そんなポスターですので、できるだけ多…
  4. 2015/4/16

    ポスターの効果性を上げるには適切なレイアウトが大切

    普段町の中で見かけるポスターは特別な感性に恵まれたプロだけにしか描けないのかというと決してそうではあ…
  5. 2015/2/7

    ポスターには人の心を動かし印象に残る「奇抜さ」が必要

    ポスターは人と人を繋ぐとても重要なコミュニケーションツールだと思います。なぜならポスター1枚で、その…
ページ上部へ戻る