ポスター制作に欠かせない上手な余白の用い方
- 更新日:2015/7/1
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ポスターを作成する上でポイントとなることの一つに「余白」の利用があります。限られた紙面いっぱいにあれも載せたい、これも伝えたいという思いでぎっしり埋めると、見ている側はうんざりしてしまいます。
それに対して、余白を大きめにとることで、主役が引き立つだけでなくゆったりした印象を見る側に与えてくれます。と同時に上品さも表現できるのです。
では、余白を利用するコツとはどのようなものでしょうか。まず紙面の中で主役になるモノがある場合、その主役を完全に紙面の端から離して隙間をあけることです。もし主役を紙面の端につけてしまうと、余白が途中で分断されたようになり、空間がつながらず、見た印象がやや窮屈になってしまいます。端から少し離して主役を配置すると、紙面の中の空気が流れるようになり、すがすがしくゆったり感が出るようになるのです。
よくフランス料理などでは、大きなお皿に料理がちょこっとだけ乗せてあったりしますが、そのことによって高級感や上品さが高まります。逆に小さなお皿に食べ物がぎっしり乗っていると非常にカジュアルな印象を与えます。
いずれにしても、どちらがよくてどちらが悪いというのではなく、ケースバイケースでどちらがふさわしいかを判断することが必要です。
また、余白については、必ずしも「白」ばかりとは限りません。他の色を用いたりすることもありますし、模様であったり、何かアクセントをつけたりすることもあります。この感覚は、経験によって磨かれてくるところです。