ポスター印刷のコラム記事

効果的なポスターを構成する三つの要素

ポスターとは、基本的に大勢の人々に向かって何かを訴えかけるためのものだと言えます。しかし、だからといって訴えたい内容を単純に箇条書きしただけでは芸がありません。人がそれを見た瞬間、何か目に止まる、あるいは気持ちが引かれるようなインパクトがなければなりません。そのため、ポスターは文字だけでは不十分だという結論になります。

それでは、文字意外にはどんな要素が必要なのかと言えば、写真(またはイラスト)です。それから文字と写真とをどう組み合わせ、どのように配置するかということも考えなければなりません。このような組み合わせや配置のことを、レイアウトと言います。

このようにポスターを構成する三つの要素とは、文字、写真(イラスト)、レイアウトです。この三つの要素がきちんと計算されていてこそ、はじめて人に見てもらうことが出来るポスターとなるのです。

たとえば「火の用心」のポスターを考えてみましょう。確かに白地に黒文字で火の用心と書いただけのポスターでも、最低限の用は足せます。しかし、それではインパクトが弱く、人にそれが見えても記憶には残りにくいでしょう。そこで背景に火事現場の写真などを効果的に配置すれば、より記憶に残るようになるのです。

こう考えると、たった一枚のポスターにもさまざまな工夫が必要です。知恵を絞り、工夫を凝らし、ポスターの三要素を十分に考慮して、可能な限り効果的なポスターを作るという基本姿勢が必要になります。

効果的なポスターにはいくつか大切な要素があります。なかでもポイントとなるのは、まずはじめに人目をひきつける必要があるということです。せっかくポスターを掲示されていても、みんなの注意をひきつけることができなければ、なんの意味もありませんから。そのために、グラフィックデザイナーなどのポスター制作者はいろいろと試行錯誤をして、なんとかして目につくもの、目立つものを作ろうとデザインするわけです。
そして、また大切なポイントのひとつに、そのポスターがいったいなにを訴えかけようとしているか、そのことができることであれば一目で伝わるという要素があります。まず、人目をひいてポスターを見てもらって、それからそのポスターが伝達していることを見た人に理解してもらうという段階です。
ここで、人目をひきつけようとするばかりに、あまりにも奇抜すぎるデザインや、伝えたいものとかけ離れていて、見た人に何についてのポスターなのか分からないというようなことになってしまってはいけません。あくまでポスターの本来の意図が伝わるように。それでいて人目をひくデザインが要求されるのです。
そして、次の段階では、ポスターが訴えていることを理解したうえで、興味を持たせることに成功したあとのことになります。興味があれば、さらにその内容について詳しく知りたいという欲求が発生します。ポスターにもよりますが、例えばイベントの告知というのが主旨であれば、その日時や参加費などがわかるようになっていることが好ましいです。
以上、それぞれの点が、バランスよく構成されているポスターが、効果的なポスターの要素といえます。