文字のジャンプ率を考えて内容に合ったポスターを制作する

ポスターの文字には様々な役割がありますが、文字の扱い方一つでポスターの印象は大きく変わってきます。「たかが文字、されど文字」といったところでしょうか。

文字を扱う場合、様々なポイントがありますが、ポスターを描くにあたって文字の大きさというのが一つのポイントになることもあります。具体的に言うと、大きな文字と小さな文字との差が大きいか小さいかでインパクトが異なってくるのです。またポスターの内容によっては、その差が大きい方がよい場合もあれば小さい方がよい場合もあります。この差のことを「ジャンプ率」といいます。

一般に文字のジャンプ率が高い、つまり大きな文字と小さな文字の差が大きいと、元気や活気を表すことが多いです。これを活用した手法は、スポーツ新聞、キャンペーン広告、若者向け雑誌などに多くみられます。たとえば、お店がリニューアルオープンした場合のちらしや海外旅行のキャンペーンのちらしなどがそうです。

逆に文字のジャンプ率が低い、つまり大きな文字と小さな文字の差があまりない場合は、上品さや落ち着きを表すことが多いです。これを利用した技法は、じっくり読ませたいエッセイ、大人向けの情報誌などによく見られます。特に高齢者向けの雑誌などはあまりジャンプ率を高くしてけばけばしい構図にするのは好まれません。

このように、扱う情報の内容だけでなく、読んでくれる対象によっても文字のジャンプ率というのは工夫していかなければならないのです。

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