家庭用としての商品化が注目される3Dプリンター
- 更新日:2015/7/22
- 印刷関連情報
3Dプリンターというのをご存知ですか?3D、つまり3次元、つまり立体のものを作成できるプリンターです。
今までプリンターというと文書や写真などを紙やシールの上に2次元(平面)で印刷するものが主流でした。それが3Dプリンターという立体のものを作成できてしまう時代に突入しています。
製造業の現場ではかなり知名度も高くなっていますが、平面印刷から立体印刷への波は業務用から家庭用へと普及し初めています。
立体に印刷するには印刷したいデータを作成するのに、Microsoft Office などのソフトでは作成できません。CADという、もともと製図用に作成された3DCADという種類のソフトで作成したデータを用意する必要があります。
では、どうやって立体を作成するのかというと、特殊なプリンター用の粉末を特殊な接着剤で立体を細かく断面に細分化した分ずつ吹き出して、粉末を吹き付け固め、また接着剤を吹き付けるという作業を繰り返して断面を接着していくことで立体を形成します。
そう聞くと、あまり細かいところは十分作れなさそうに思えるかもしれませんが、驚くほど細かいところも、中空の中身もいっぺんに設計図に忠実に再現します。
海外では家庭用の製品がいろいろと販売されているようですが、国産品で家庭用のものはまだまだ「楽しく利用できる」レベルのものは販売されていないようです。
一説には3Dプリンタが、21世紀の産業革命を起こすのではないかという説もあるくらいです。今後は注目していきたいプリンタの1つですね。
3Dプリンターの存在を数年前に知り、プリンターの進化もますます進化、すごい時代になったと思っていました。
現在は3Dプリンターは MakerBot社 が Replicator2 というのを22万円で販売しているというところまではテレビなどで見たことがありましたが、新たに The Buccaneer というところが家庭用プリンター価格のもので開発したようで、現在、商品化のための出資を募っているそうです。
アメリカでは間もなく、本体とカートリッジがセットになったものがなんと3万円台($347)で手に入れることができるようになるようです。オブジェクトのサイズ自体は一回り小さいもののプリントアウトになるそうですが、プリントの精細度は同じだそうで、家庭用に3Dプリンターが登場するとなると、ドラえもんのレベルの世界のように思います。子供のおもちゃとか、小物的なオブジェ、小さなプラスチック製品ならば、家でプリントアウト(製造)できるレベルになるのが革新的に思います。
通常、プリンターでは2Dの平面で出てくるものが、これからは3Dの立体で現れてくるといったことがいずれ日常になってくるということが目に見え始めているということです。
モノクロコピーがカラーコピーになり、写真が美しくプリントアウトできるようになって驚いていたことから、もっとさらに次世代プリンターは進歩していたことに驚きます。
そのようなことを知り、情報の進化とともに、世界に遅れないように日本のプリンターメーカーも似たような、オリジナルなものを早く開発して、同じように売り出してほしいなと思う今日この頃です。