ポスター印刷のコラム記事

インクジェットとレーザー ー 印刷に適したプリンターの選び方とは?

家庭で使われるプリンターと言えば、「インクジェットプリンター」か「レーザープリンター」になります。インクジェットプリンターというのはインクを紙に吹き付けて印刷し、レーザープリンターはトナーと呼ばれる粉末のインクを熱で溶かし、紙に圧着させるようにして印刷します。

最近のインクジェットプリンターは写真印刷を行えるほど進化しており、画質がかなり精細になっています。ただ、印刷用紙ではなく普通紙を使うと、紙がインクを吸うため、画質が若干落ちてしまいます。

なお、インクジェットプリンターは印刷品質が進化したために、かえってインクカートリッジの減りが速くなったことや、ノズルのクリーニングで多量のインクを使うことから、インク交換によるコストが上がっています

一方、レーザープリンターの最も大きな特徴は印刷スピードが非常に速いことであり、多量の印刷に使用するのであればレーザープリンターの方がインクジェットプリンターより適しています。

また、レーザープリンターのトナーは耐水性があるため水にも強くなっており、インクジェットプリンターのように水がついてにじむということがありません。近年、レーザープリンターは販売数が増えたことで価格は下がってきているのですが、解像度などの性能はほとんど進化していません

一般的に、写真やイラストなど印刷の質を優先するのであればインクジェットプリンター文書の印刷がメインで印刷量が多い場合はレーザープリンター、というのが基本的な使い分けになります。

ちなみに、本体価格はインクジェットプリンターの方が安く、本体の重量も軽くなっています。

一般家庭でプリンターを使うのは様々なハガキ作成、引っ越しの挨拶状作成などですが、FAX用紙のダウンロード、インターネットで予約や申し込みをした時の確認メールなどをプリントしておくのにも便利です。
家電店で販売されているのは、主にインクジェットプリンターとレーザープリンター。これは印字方式の違いによって分けられます。
インクジェットはインクを印刷用の紙に吹付けてプリントする方式。最近ではどんどん価格が下がり、大型家電店では10,000円以下で購入することが出来ます。インクの色が多い高画質、自動両面やWi-Fi機能付き、速度も速く、よりコンパクト等を求めるなら価格は上昇します。
リサイクルインク(低価格)が販売されていますが、希望する発色が出なかったり、本体が故障し修理を依頼する時に保証対象外となることがあるので、やはり純正インクを使いたいところです。
レーザープリンタはトナーを熱で紙に印字する方式。本体自体が重く大きく、価格もインクジェットの数倍。ですがトナーの持ちはとても良く、印刷も早いので大量にプリントする場合はこちらの方が良いでしょう。好みがあるかも知れませんが、印刷面がツルツルと光沢がありとても高級感のある仕上がりになります。
インクジェットはしばらく使わずにおくと、すぐヘッド部分がつまり印刷がかすれてしまいますが、レーザーはそのようなことはありません。久しぶりに使用しても通常どおり印刷できます。
長く使用することを考えれば、インクジェットよりレーザーの方が良いという結論になり、レーザーが主流になる日がくるのも近いかも知れません。トナーや本体の価格が下がれば、ですが。
ただ、写真の印刷には向かないという点が非常に残念であり、これも今後の改善が望まれるところです。

プリンターには記録方式によって多種多様なタイプがあります。
一番家庭に普及しているのはインクジェットプリンターです。本体価格が抑えられていて購入しやすいのが特徴です。インクには染料と顔料が有り、染料インクを専用紙に印刷した出来上がりは通常のオフセット印刷よりも綺麗に印刷出来ます。顔料インクは画質では劣るものの普通紙ににじまず印刷できるため使用用途が幅広いです。
業務用では大判などで固形インクが用いられることもあります。
レーザープリンターはドラムにイメージを転写してそのイメージを静電気で紙にトナーを吹き付け熱で定着させる方式で、ページプリンターとも呼称されます。インクジェット・レーザープリンターともに最近では複合機化が進みFAXやコピーなどがオプション等で加えることができます。
ドットインパクトプリンターはピンを用いて紙に対しインクを塗布したリボンを細かいピンで打ち付け、その集合で文字を表現します。複写式の伝票を印刷するのに主に用いられます。
熱転写プリンターはインクを塗布したリボンをヘッドで紙に対して熱転写します。ハガキや名刺など単色ないし数色の印刷に多く用いられています。熱転写の特性上、金箔やホログラム箔などの特殊印刷をすることもできます。過去には他のプリント方式では表現できないホワイトインクもありました。
熱転写プリンターの中には昇華型プリンターもあります。これはインクを気化させて特殊コーティングされた専用紙にイメージを転写します。写真用途に特化しています。