印刷物に使われ始めた石油系インキに替わる大豆インキ
- 更新日:2016/2/12
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この頃印刷物を開いても石油のニオイがしないものが増えて来ました。その様な印刷物にはあるマークや文字が書かれています。それは、「ソイインキ」とか「大豆インキ」使用と書かれたり、アメリカで認定されているソイシールマークをつけてる印刷物もあります。
「ソイインキ」「大豆インキ」とはその名のとおり大豆を原料に作られたインキです。最初は石油が少なくなる事を見越して石油ベースのインキの代用品として研究が始まり使われるようになったものでした。しかし、石油ベースの有機溶剤にかわり大豆を使うと揮発性有機化合物の発生が抑えられるのです。そのため、最初は健康を考えた会社やお店などが印刷物のインキとして使い始めました。
多くの電化製品の取り扱い説明書は大豆インキで印刷されたものが使われています。また、カタログも大豆インキ使用のものが増えてきています。新聞も大豆インキと書かれていないので分かりませんが、少しずつ石油ベースでないインキを使用する会社が増えてきています。以前はてコストや速乾性の問題がクリアになり、健康面も考慮して使われるようになってきたのだと考えられます。
しかし、大豆インキと書かれていても100%大豆インキとは限りません。一口に大豆インキと言っても100%大豆インキもあれば、石油ベースの有機溶剤と混ぜ合わせてある大豆インキもあります。アメリカではソイシールマークを使う場合は厳密な表記指定があるので、ただ単に大豆インキ使用と書かれているものよりはアメリカで認定されているソイシールマークが付いているものの方が分かりやすいし安心だと思います。
これから先、石油が減って来た時のことを考えると大豆インキの需要がもっと増えてくのではないでしょうか。